GKB48の基本的な考え方


GKB48は2011年8月に活動を始めました。東日本大震災を受けて学校広報関係者にSNSを使ったつながりが呼び掛けられたもので、約50名が集まりました。

 各地で勉強会を開催すると同時にSNS(ソーシャルメディア・ネットワーク・サービス)であるFacebookの中にグループを作り、議論が始まったばかりの教育改革とソーシャルメディア時代の学校広報の話題で活発に意見交換を始まりました。同時に相互にソーシャルメディア運用ガイドラン作成などの新しい動きについて教え合うボランタリーなコミュニティが形成されていきました。これを元に『誰でも先生、誰でも生徒』という言葉が生まれました。また、学校名、会社名、肩書などは気にせず交流できるように互いを○○さんと呼ぶ『さん付けルール』も自然に生まれました。学校教職員だけでなく教育に関わる企業や組織の方も参加してもらいましたので、自分のビジネスの話をしたくなるのですが、それは勉強会の中では禁止しました。これを『Social first , business second』の原則と呼ぶことにしました。(それでもビジネスの話に及ぶことがあるのでそれはFacebookグループ内やリアルな勉強会の中では禁止ですが、懇親会などの中ではOKとしてありますし、そこからコラボレーションが生まれることも多々あります。)

 世間のSNSブームにも後押しされて盛り上がった一年の活動を経てFavebookグループへの参加メンバーが600名を越え、議論をもっと多くの教育に関心を持つ人とシェアしたいという声となり、2012年夏に第一回GKB48教育カンファレンスが開催されました。会場も無料で借り、募集も運営もすべてボランティアで運営するというソーシャルな時代にふさわしい方法で実現しましたが、そこからGKB48のルールとなった『無一文の発想』という言葉が生まれました。登壇者は「TED Conference」(テッド・カンファレンス)のやり方を模して、スライド(PowerPoint)に向かって話すのではなく、できるだけ聴衆に向かって15-20分で語り掛けるスタイルを取りました。会議イベントでよくある最後のまとめ的なパネルディスカッションは採用せず、各自がプレゼンテーションされたことを学んだまま、感じたまま持ち帰ることにしました。3年前のカンファレンスからは最後に参加者がオープンに感想や意見を述べあうワークショップ(オープン・スペース・テクノロジー)を行っています。